「おい!そこの使用人!!」
「…何か御用ですか?ルーク様」
「ヘラヘラ笑うな!気持ち悪いっ」
「……お前が笑えっていったんだろうが」
あの一件以来、彼はよく俺に会いに来る。
理由も無くただ文句を言いにくるだけ。
俺もそこまで忙しくはないし、寧ろ向こうから此方に来てくれるほうが好都合だ。
なんせ俺は彼の使用人なんだから
使用人生活 T
「ガイ、これはなんと読むんだ?」
「…『誠実』」
最近は自分の部屋から古代語の本を持参し態々俺の部屋で勉強を始める。
現代語はマスターしたらしい。最近の口癖は「たりー」だ。一体、どこでそんな言葉を覚えたのだろうか…
自分で調べてそれでも分からなかったら俺に聞きに来る。
そこらへんが子供っぽくなくて嫌いだったりした。
七歳なら七歳らしくもっと可愛くおねだりでもしてろっつーの
「……?」
「…」
周りに参考書やら辞書やらを積み上げ必死に一つの本を読みふける。
たまに視線を向けると首を傾げては近くの辞書を開き調べている。
それの繰り返し。時間になるとペールが彼を呼びに来る。
名を呼ばれると周りの辞書には手を付けず読みふけていた本だけを持って部屋を出る。
まったく、なんて可愛げの無いガキだ
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なーんか前回のやつと続いてる?
ED後は書く人多いけどここも書く人おおいよね?
でもでも私みたいにガイがルーク大嫌いっておおぴらに言ってるのは少ないよね?
どこかしら今のガイの面影があるけれど、私はそうじゃないと思う。
アッシュの前での態度が本当のガイの姿なんだと思う。
別にルークの前で演技してるわけじゃなくて、ただガイは基本的には動物に近い精神なんだろうなぁーって
本能?ってやつか。それが一番強くて怖いのはアッシュやルーク、ジェイドではなくガイだと思う。
全部失って押さえ込んでた時間が長ければ長いほど刃は磨かれ鋭くなる。
ジェイドはどっちかてぇーと刃見せて警戒してたほうだと思うわけなのさ。
アッシュもそうだし、ルークは…例外;
いつもニコニコ笑顔の大佐も恐ろしいけど
あの使用人、きっと一番恐ろしい。
2006*03*09