[アイツなんかに近付くな]



「―――っ!」
「ルーク!?」
「ってぇ・・・アッシュだ」

ルークとアッシュの通信手段
二人だけのやりとり
それが毎回腹ただしいのは自分だけだろうか?

「アッシュ、なんだって?」
「今どこにいる?だってさ。いいよなぁ・・・アイツは自分からつなげられるからさ」

都合のいいときだけつないで
あとは知らん振り。
アッシュはルークがどれだけアッシュを思っているのか知っているのか、それも腹ただしい

「ルーク、大丈夫か?」
「まぁいつものことだしな」

苦笑いで痛みをごまかし、話はそれでおしまい。
その日、宿屋での部屋割りで偶然にもルークと一緒になれた

「ルーク」
「んー?」

武器の手入れをしながら話をする。
グローブをはずして視線を自分に向けさせて

「ガイ?」
「アイツなんかに近付くな」
「へ?」
「・・・・」
「・・・アイツって、もしかして」
「悪い、変なこといったな」
「・・・ガイ」
「ん?」
「それって・・・やきもち?」
「そうだ」

顔を真っ赤にして視線を下げる
多分、嬉しかったんだろ。
だから指をそのまま滑らせて朱色の髪に触れる。

「ストレートすぎじゃね?」

視線が合うと照れくさそうにそういった
つられて照れくさくなったけど、ルーク相手にならいいだろうと許せる自分がいた









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2012*08*20

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