エルドランド消滅後、グランコクマ、バチカル、そしてユリアシティへと向かった。
世界のことと
これからのこと
そして


彼が消えてしまったことを話しに



「それじゃ…あと宜しくお願いします…大佐」

軽く頭を下げアルビオールを降りる彼女。
この飛行艇にはあと操縦士ノエル、それから私と、


「旦那はグランコクマで降りなくてよかったのか?」

彼、ガイ・セシル――――本名ガイラルディア・ガラン・ガルディオス
この三人だけ。
この後ケセドニアのアスターにこれからのことと今までのこと説明しなければならない。
女性陣三人はそれぞれの役割を果たしに
本当なら私もグランコクマで降りていてこれからの事を陛下たちと話さなければいけないはずだったが
彼の様子が気になりまだ残ることにした。

大切な人を失って悲しいのは貴方だけではありませんよ







「……」

心がざわつき寝付けない。
仕方がないと飲み屋に足を運ぶがこれもどうにも落ち着かない。
ウイスキーを一杯飲みほし宿屋へ足を運ぶ。
本でも読んで時間を潰しますか…

静かに戸を開け足音を消す。
借りた一室は南の角部屋。手前の部屋にはガイがいるはず。

「・・・?」

そのガイの部屋から声が聞こえる。
小さく必死な声…泣き声か?
静かに耳を澄ましてみれば確かに聞こえた泣き声―――――

「……――――」

彼が涙を流すことといえばただ一つ。

「―――…馬鹿ですねぇ…」

目を閉じ記憶を蘇らせる。
赤い長髪、生意気な口調、やる気の無い目
短い朱色の髪、しすぎの性格、屈服のない笑顔

こういう時はどうすればいいのだろうか?
部屋に入り慰めるべきなのでしょうか?
それとも気づかないふりをしてまた明日、いつも通りに接すればいいのでしょうか?

「・・・・」

答えは簡単。
慰め合いは御免です。

「おやすみなさい、ガイ」

小さく言葉を洩らし静かに足を進める。




また 明日 貴方は笑顔でいるのでしょう?







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予告したとおりジェイドverです。
なーんかだめだなぁー;
トガキに益々ヘタさがついてきて・・・(なんかおかしくないか?この言い方も)
とりあえず傷の舐めないはごめんですよ?ってこと。

ジェイドはルークのおかげで「死」について少しだけ分かった気がしたといいな
「死」というよりも「レプリカ」つまり「代用品」
「代わりなんて存在できない。物にしろ何にしろ。死んだらそこで終わり」
な感じ。いってることはレベル低そうだけどでも、大佐はここから学ぶべきだと思う。
「レプリカ」について考えを改めなおした大佐は少なからず、自分を見つけ出そうとしたルークに敬意を持っているに違いない。
「人間は生まれた時からそこにいるのが当たり前だけどレプリカはそうじゃない。」
大佐もルークもそんな簡単なことに気づけなかったから色々苦労したんだと思うです


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