「ちぇー俺もアッシュと同じように回線が繋げられたらなぁー…」

刎ねた自分の髪をいじりつつまた下らない戯言を零す。
パタンと読みかけていた本を閉じベットでだらしなく横になっている相手の頭をその本で軽く叩いてやる。

「出来ないものは仕方ありません。諦めなさい」
「ぶーぶー」

アニスの口真似か最近不貞腐れるとよく言う。
あまり似合ってないので以前やめなさいと言った筈だがどうやら本人は結構気に入っているらしい。

「けどさ…」
「ルーク」
「……わかったよ」

ため息をつき寝返り仰向けになる。
私はまた本を適当に開き読み始める。

「…俺が…劣化品だからかな」
「ルーク」

勢い良く本を閉じ相手を睨む。
眼鏡が少し下がり指で押し上げれば相手は怯えて体を起し萎縮する。

「ご、ごめん…別に…その」
「…」
「べ、別に卑屈になってたわけじゃ…」

相手は必死に取り繕うがとコッチは聞く耳持たず。
相手を睨み続け本を置き相手との距離を詰める。

「次に私の目の前でそういうことを言ってみなさい。どうなっても知りませんよ?」
「そういうことって…?」
「分かりませんか」
「わ、分かります…」

顔を近づけ声を低くしただけでこうだ。
彼は私には敵わない。けれど――――

「でもさ…」
「?」
「俺、ただくよくよしてるだけじゃないからな?」
「…」
「・・・・ジェイド?」

相手から離れまた本を手に取る。
軽くほんの表紙を叩き自分の与えられたベットへ足を進める

「ジェ、ジェイド…?」

相手に構わず布団に入り寝たふりをすると相手は益々不安を感じ私に近づいてくる。

「なぁ…ジェイド・・・?」
「早く寝なさい。明日も頑張って生き抜いてもらうんですから」
「・・・うん」

小さく返事を返しそのまま自分のベットに戻りおやすみと言って眠りに入る。



けれど――――

私も貴方には敵わないってご存知でしたか?








fin







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久々にかけた!!
短いからト書きもらっくらく♪(最低)
つーか最初はこれお題の一つだったのにー!!
まぁた話かわっちゃったよぉー!
考えて書かないからこういうことになるんだねぇー
でも考えて書くとト書き書くの辛いんだもん…ぎゃふん

2006 03 08
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