甘めの愛情




「みなさん。食事の準備ができましたよ」

かけていた紺色のエプロンを外し綺麗に畳み腕にかける。
本日の料理当番は私と彼、使用人。
パーティの中で数少ない料理が出来る人。彼に主食は任せ私は趣味のデザート作り。
あ、今引きましたか?私が甘いもの好きではいけませんか?

「あー!大佐まぁたパフェ作ってるー」
「材料がまだありましたので作っちゃいました」
「つーかマジ似合わない…」
「ルーク、何か言いましたか?」
「な、何も言ってません!!」

首振り手振り大きく否定。横でアニスが楽しそうに笑いを堪えている。
そんなに似合いませんかね?

「ほら、そんなとこに突っ立ってないでさっさと受け取る」
「「はーい」」

使用人がパスタの乗った皿を二人に渡し大人しくさせる。
シーフードパスタ。使用人のアレンジ料理はいつも魚貝が含まれる。
私はそこまで嫌いではありませんが、エンゲーブ風パスタの方がどちらかというと好きですかね

「旦那も」
「有難うございます」

女性陣にそっと近づきパスタを渡した後、私の分と自分の分を持ち私の隣へ腰掛けてくる。
ルークは既に美味しそうにパスタを頬張り、ナタリアは嫌いなものが入っていないか確かめている。

「頂きます」

ぱちんと手を合わせパスタを食べ始める。
イカやアサリなど海鮮たっぷりのシーフードパスタ。さすが使用人ですね。誰かが作るふにゃふにゃしたパスタとは全く違います。

「ご馳走様っジェイド!パフェ!」
「はいはい」
「おい、ルーク。もっと味わって食えよ」
「だってガイのパスタは食い飽きたっつーの」
「お前…ッ」
「ガイもモテモテですねぇ」
「…からかうな」

また食べ終わってないパスタの皿を下に置きパフェが置いてあるところに取りに行き態々彼に手渡す。
もちろん、スプーンも一緒に

「お待たせしました。クリームパフェです」
「さんきゅ」

パフェを受け取り嬉しそうにクリームにスプーンをつける
すくったクリームをそっと口に運ぶと体を小刻みに震わせ

「んーっ!やっぱ甘めぇ!!」
「喜んで頂けて光栄です」

美味しそうにパフェを頬張りすぐさま中身が減っていく。
チョコレートとフレーク。それにクリームにイチゴ。
子供が気に入ってくれるように砂糖も多めに

「また作ってくれよな」
「えぇ喜んで」

ついでに愛情も多めに、なんて私には似合わない言葉ですかね?














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ツンデレジェイドが大好きです←
2011/03/28再up





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