部活終わりに彼の家にお邪魔する回数が増えてきた。
それもそのはずで僕らはただの相棒でなく『そういう仲』になってしまったからだ
告白してくれたときに『お前は俺が好きか』と聞かれて素直にうなずくと満足げに笑って抱きしめてくれた。

部活が終わっての彼の家。彼が疲れたといいつつも毎回手料理を振舞ってくれる。
それがちょっと幸せだった。「少しは手伝え」といわれ手伝ったこともあるけど料理の才能はなかったらしくすぐに「もういい」とはずされてしまった。
それ以来、手作りの夕食を済ませたあとはソファで持ってきた文庫本を読んで時間をつぶす。
片付けは食器を下げるまでしかやらせてくれない。以前無理に片付けを手伝おうとしたら過ってお皿を割ってしまったこともあるからもう無闇に手を出さない。

さて、今日の読みかけはちょっとだけ年齢制限がかけられてる本。
はっきりとした描写はないけれど、遠まわしに表現してる。本の表紙には「R-15」と書いてある
話の内容は両想いの恋人たちの仲を次々に邪魔していくコメディタッチのお話。
本も分厚くなく、気軽に軽く読める本として定評のある作家で何気に重宝してたりする。
ちょうど頭の悪そうな金髪の青年がヒロインを口説いているシーンだった
ヒロインもヒロインで主人公と喧嘩をしてしまって不安定だったのでその金髪男の誘惑に負けてしまい体を許してしまう。
―――白い滑らかな肌に手を滑らせて身にまとっているものを一枚一枚はがしていく。首筋に唇を寄せれば一瞬だけ体をこわばらせてくる。「ダメ…っやっぱりできない」「大丈夫、俺にまかせて…」――

大体、話の筋が見えたかななんて小さく思った瞬間に家主が片づけを終えて、お茶の入ったグラスを2つ持ってきてソファを背にして、テーブルの前にしゃがみ込む。
「ん」と差し出され読みかけのところに栞を挟んでから素直にお礼を言い受け取る。
グラスに口をつければカランと中の氷が傾き、少し視線をそらせばちょうど彼の首筋が見える。
程よく焼けた健康的は肌と少し硬そうな髪の毛、首元からぶら下がる銀色の鎖と鈍く光っていて視線を逸らせなくなってしまっている。
引き寄せられるように右手を伸ばし首筋を撫でる。「くすぐってぇ」と声だけ返ってきたけど気にせず指を這わす。
―――白い滑らかな肌に手を滑らせて身にまとっているものを一枚一枚はがしていく
さっきまで読んでいた小説の一文を思い出してしまい小さく笑いを零す。――――白くもないしどちらかといえばがたいがいい首筋

自然と思い立って僕は、グラスをテーブルに置いてそのまま流れに逆らわずに彼の首筋に顔ををつか付けて力をこめて噛み付いた


「いっでッ!」

とっさんの反応で体をよじって逃げ出し、こちらをにらんでくる。
左手で噛まれた首筋を押さえ傷痕もとい噛み痕を確認する彼。

「テメェ…ッ」
「…」
「毎度毎度なんなんだよ、ソレ!」
「すみません、火神君が美味しそうで」
「どんな言い訳だよッ!」

本音を言えば、つい先日つけたと思われてた噛み痕がすでに薄くなっていたから噛み付いた
本当はもっといろんなところに噛み付いて沢山痕を残したい。首筋、腕、背中、太もも。
触れられるいろんな箇所に痕を残してやりたいのに。
でもそんなこと本人に言ってしまえばものすごく怒られるに違いないと分かっているので何も言わない。
右手を伸ばして噛み付いた所をそっと撫でてみた。少し血がにじんでいてちょっとだけ痛々しい。

(あぁ、でもこれは僕が君にしてやったこと)

痕がくっきりと残ったことを確認して満足感を味わい、触れていた右手を戻す。
指先に血が付いていたので軽く舌でなめ取ると、相手のほうから笑いがこぼれた。

「なんつー顔してやがる」

え?と返す前に伸びてきた腕に捕まってそのままソファに押し倒される。
視線が重なって唇が重なる。少し離れてもう一度重ねて、今度は舌が入ってくる。
口内を器用に舐めあげていく彼の舌に応えるのが精一杯で口の端から声がもれ始め、左手で後頭部を掴まれ右手で洋服を脱がされていく。
指先で腹部を撫でられ、そのまま上へとスライドさせて胸の突起に触れられる。
声が我慢できずに唇が離れると甲高い声をあげてしまい、うっすらと瞼を上げるとなんとも楽しそうな表情の彼が見下ろしてくる。

「気持ちいいのか?」
「ッ……っぁ」

耳元で甘い言葉を囁かれて体の芯がぞくぞくとし始めて体を縮こませるけれど、足の間に彼の足があって閉じれなくなっている。
喉元に舌を這われて首をのけぞり、今度は右手を下へとスライドさせ残っていた下着をゆっくりと奪われて、半勃ちしかけたそれに触れてくる。

「あッ!ふぅ、…ッ」

優しくなぞるように愛撫され体が熱くなる。
何度体を重ねてもこの行為はなれない。おかげで声が抑えられなかったり、体が言うことを聞いてくれない。
与えられる刺激に声を抑えるのが精一杯になってしまう。

「指、いれるぞ」

右手はそのままで左手を自分で舐めてから指を後ろに這わす。
穴の周りのなぞってからゆっくりと中指の第一関節を入れてくる。
もうそれだけでも変な感触がするのに指は少しずつ奥へ侵入してくる。
痛みよりも背筋に電撃が走るみたいな、ゾクゾクとした感覚に襲われて逃げるように背中をのけぞらせる。

「ふ、 んぅ…ッ」
「黒子、」

名前を呼ばれて視線をやれば少し余裕のなさげな彼が見える。
右手で前髪をかきあげ額にキスをしてくれる。そのまま瞼の上、鼻筋、頬と優しくキスをされ体の中心がどんどん熱くなるの感じ、僕は両手を伸ばして彼の頭を抱え込む。
首元に舌の感触がしてまた背中を仰け反り、その隙に侵入してきた指が中をかき回していく。僕は必死に頭にしがみ付き情けない甲高い声を上げた。指は次第に数を増やして中をぐちゃぐちゃと荒らしていく。
時折、水音が聞こえるようになって羞恥でどうにかなりそうだ、なんて思っていたところで指を引き抜かれ体を離される。
あえぎ続けた僕の頭はすっかり思考をやめてしまい、遠くでビニール音が聞こえるが何をしているのかはまったく分からない。
音が聞こえなくなると膝裏を持ち上げられて息が詰まる。
耳元で火神君の声がしたけれど、何を言っているのかがうまく把握できない。なんて―――あぁ、「力ぬけ」ですか

「ッ―――ぅあ、あっ、ッ、」

腹部にくる熱くて窮屈な感覚に襲われて呼吸がうまくできずに彼の腕を力いっぱい掴んで上へと逃げようとする。
けれどそんなこと許してくれるはずもなく、腹部の窮屈感はどんどん迫ってくる。自然と顔を背けて堪えようとするが頬に手を添えられて正面を向けさせられて唇を奪われる。その間も窮屈間は迫ってきて、本当にもう苦しくて涙が出てきてしまう。

「かがみ、くん…ッ」
「辛いのか?」
「……――」

優しい手つきで髪を撫でられて視線がぶつかる。
気のせいか彼の瞳がいつも以上に綺麗に輝いていて見えて――違う、これは飢えている獣の眼。どれだけ食べても足りない、もっと、―――欲情しきった彼の眼に煽られて下半身が疼く。
ふと彼の肩に見える赤い痕を見つけた。さきほど噛み付いて残った僕の歯型。
そっと手を伸ばし傷口をなぞると少しだけ皮がむけているところを見つける。僕はそのままそこに爪を立ててひっかいた。

「いっつ…ッ!」
「……情緒があると思いませんか?引っかき傷って」

苦痛に顔をしかめた彼を見て少しだけ楽しくなりそういって微笑みそのまま両手を彼の首に回してしがみ付く。
そのまま更に傷をつけてやろうかと指先に力をいれて彼を挑発する。
すると挑発に乗ってきたのか小さく息をこぼして微笑み返してきた

「……わざとやってるお前にだけはいわれたくねぇよ、バカ」
「あっ、んぅ…っ!」

安い挑発には乗らずに膝裏を抱え、腰を動かして叩きつけてくる。
深く奥を突き上げられてまた戻りかけてた思考が飛んでいく。
何度も、何度も奥を突き上げられて果てるのと同時に意識を飛ばした。



























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ご め ん な さ い ! orz
や、あの、ちょっとチャレンジしたかっただけなのですよ…?
でもね、いざ書いてみるとすんげぇ難しくて
でもでもいろんなサイト様の参考にして喘ぎとか「あぁこうかくのか」って思いながら
書いてたんだけどね…

オチが定まってなかったからこんなことになったのですよ!スイマセン!!





や、実は昔付き合って別れたよー青黒設定ってので書き始めたのがいけないと思う…
続きかけたら書きます…さすがにないわ・・・これorz

でも!喘ぎ頑張ったんだよぉぉぉぉ!!!
2012*09*14


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