「あー!あー!」 風邪を引いた 鼻が利かなくなりつつあった 俺が風邪を引いたからなのか、赤丸も若干風邪気味で鼻水たらして一緒に任務に参加した こんなことが姉貴たちにバレたら「犬塚の恥だ!」なんて怒られる 犬の鼻が利かなくなるなんて、任務では絶対ありえちゃいけないことなんだから 今日の任務はDランク 迷子のネコ探しでこれでもう8回目 ほかの班に話すと、どうやらこのネコ、しょっちゅう逃げては捕まってるらしい そのたびに、下忍の俺らが探してるわけなんだけど・・・ 毎回逃げる場所が違うので毎回一苦労だ 逃げるのに頭つかってんじゃねぇよ 「・・・やべぇ・・」 「だ、大丈夫・・・?」 紅先生には休んでおけなんていわれたけど、こんなことぐらいで休んでられっか! 熱もないし、問題ないと思って笑顔で任務に参加したのはいいけど ネコ探しを始めてもう数時間 いまだにネコは見つからない ヒナタの白眼で見つけても、俺らがドジ踏んで逃がすし、 シノの虫が見つけても逃げられるし おまけに俺らの鼻は一切効かないし 正直やばい なんだかんだで時間がたって、もう日が暮れた。 ヒナタとシノと三人ばらけて探していたのがまずかった 夜になってくるにつれて体が重くなってきて赤丸も頭の上で動けそうにない 「大丈夫か…?赤丸」 鼻声で気遣うが逆に心配されてしまう 互いに互いのことが大事だからしかたないっちゃぁ仕方ないけどよ 無線から先生の声がしてけど、どこか遠くから聞こえてくるような気がして、気がついたら木の幹に座り込んでた 「・・・・あれ、俺・・・」 意識がはっきりと戻ると頭の上にいたはずの赤丸がいなくなっていて立ち上がろうとすると身体に力が入らなくて動けない木の幹を頼りになんとか立ち上がってあたりを見渡すが、赤丸の姿が見えない 鼻も聞かなくなってもう、本当にどうしようもない 「っそ・・・」 忍は体調管理をしっかりと、なんてよく言われてたけど風邪なんて縁がないものだと甘く見すぎていた 赤丸と粋がって、「風邪なんか弱いから引くんだよ」なんてちょうど、シノに話したばっかりだったのに 「あー・・・」 もうやだ、 くっそなんてざまだ 「死にたい」 「手伝おうか?」 突然木の上から声がして見上げると赤丸を抱えたシノがいて 何やってんだって言う気力もなく、その場にずるずるとしゃがこむ こいつ、聞いてやがったな なんだか腹が立つが、それでもなぜか笑えてきて 「却下」 バーカ、なんてつけて笑ってやると静かに下りてきて赤丸を頭の上に載せてくれた 「なら言うな」 表情の見えないままとなりに座り込んできて、さっさと運べよと心の中で思うけど 隣からくるぬくもりがすんげぇ心地よかったからそのまま眠ってしまった fin ___________ 第五弾! なぜかシノキバ・・・!w 嫌いじゃないよ!好きだよ! でもね、あたしはシカキバのほうが好きなんだよ・・・!← マイナーと言うがいいさ! でもしゃーないじゃん! のこり2つ! 8月7日までにあげるぞー! 2009:08:04 お題サイト: ラルゴポット |