新しく七班に入ったやつはサスケにちょこっと似てるようで全然似てない空気の読めないやつだった サソリの情報を頼りに、大蛇丸とあって、カブトと一戦したりなんか色々あった 空の忍なんていうのもやりあって、「手加減するのは難しいです」なんてあのニコニコした表情でいわれて ちょっとムカって来たけどあの空とぶ奴らと戦い方をあとからシカマルに聞いたらやっぱ結構すごい奴だったんだって思えて渋々怒りを静めた あれから数日後 俺の傷も癒えてアマルともきちんとお別れをして、再び新七班での任務がきた サクラちゃんとヤマト隊長とサイとの4人 最初はすんげぇ気に食わなかったけど、でもサイはただ知らないだけだったんだって気づいてすんげぇ仲良くなりたいと思えた 「今日の任務は空忍の残党討伐。空は飛べなくなったけどそれでも力は健在らしい」 「師匠の話だと火の国のはずれにある断崖をアジトにしているらしいわ」 準備を整えてすぐに出発だ 一度解散して、荷物を整えに家に戻る 忍具を確認して、ああと非常食もつめて… 家の中を見渡して準備をしているとふとあの写真が目に入る 下忍のときにはじめてとった写真 今はもういないあいつが不機嫌そうに映っていて何度見ても情けないと笑みがこぼれる 「・・・絶対、連れ戻すからなサスケ」 集合場所に集まると、俺が一番最後だった サクラちゃんに「遅い」と軽く一発殴られてヤマト隊長は苦笑していた サイは相変わらずニコニコと笑っていて何考えてんのかわかんなかった 目的地まで3日かかると最初に説明を受けて、焦っても仕方ないからと野営を組むことになった 今夜の見張りはサイが引き受けてくれた「僕も仲間ですから」なんてまぁたわけも分からずニコニコしてたからサクラちゃんがちょこっとピキっときてたけど、最近はこんなやりとりも慣れてきた 「・・・・」 眠りに着こうと瞼を閉じるが気持ちが落ち着かず寝れない 何度も寝返りを打ってはいるとどこからかクスクスと笑い声が聞こえて声のするほうに視線を向く 「・・・笑うなってばよサイ」 「ごめん。でもなんかおかしくて」 薪の炎に照らされて色白顔がちょっと不気味に見えたけど、今笑っているあいつの表情はなんかすんげぇいい感じでキレイに見えた 「寝れないの?」 「なんか、気持ちが高ぶって・・・」 仰向けになると星が輝いていてきっとサスケも見ているんだって思ったらますます落ち着かなくて静かに身体を起こす 「俺、あそこにいたんだよなぁ・・・」 「そうだよ。あそこで酷い戦闘をしてたんだ」 「酷いって・・・」 「シカマルたちが言ってたよ。後先考えずに動けるのはあのバカぐらいだけだって」 「少しはオブラートに包めって」 「いいじゃないか。一生馬鹿で生きていくんだろ?」 「・・・そう、だけど。なんか他人に言われるとむかつくってば」 「人間って本音言われると腹が立つって本に書いてあったよ」 今夜は運がよく、晴れだ この調子だと明日も晴れるな、なんて考えて何も考えずずっと空を見上げていた サスケもこの空を見ているのだろうか?なんてガラにもなくロマンチックなことを考える それもこれも、この間出会ってしまったせいだ ずっと探していた、求めていた声と姿を見つけてしまったからだ 「・・・ねぇ聞いてもいい?」 「あん?」 「そんなにサスケくんのこと好きなの?」 「ばっ、なっ!」 「サクラより好きなのかな?」 急に何を言い出すかと思ったら… 小さく息をこぼして気持ちを落ち着かせてから 「・・・・サクラちゃんとは違う意味で好きだってばよ」 「違う意味?」 「サクラちゃんは俺の初恋の人で一番大事にしたいと思っている人だけど、サスケは違う。サスケは俺の大切な友達なんだ」 「・・・ふぅん。違うのか。てっきり同じ好きだと思ってたけど」 「どっちかってぇと、サイに思う気持ちに近いってばよ」 「え?」 「だってサイは大事にしなきゃいけない奴じゃねぇし、大事にしたいとかそういう気持ちはない」 「・・・」 「サスケもそうだ。守らなきゃいけないやつじゃねぇ。あいつは俺と対等だから」 ずっとドベの落ちこぼれだった でも、いつだってアイツの隣に並んで戦いたかった 後ろで守られる存在じゃなくて、俺はあいつの隣にいたい 「対等・・・?」 「守る守られるの関係じゃないんだってば。サクラちゃんにこんな話聞かれたら怒られるけど、俺の背中任せられるのはやっぱサスケだし」 「・・・・」 「何もいわずに安心して戦えるのはやっぱサスケだけだ・・・・って、サスケと一緒に戦ったことなんてあんまねぇんだけどさ!」 この間の戦闘で確信した。 一番相性のいいやつはやっぱりサスケなんだって シカマルやキバとも仲いいと思うけど、それでも俺のこと一番理解してくれるのはサスケしかいない 「そっか・・・」 「んで、サイもサスケと一緒だってば」 「・・・」 「最初は絶対無理だって思ってたけど、サイって実はすんげぇいいやつだって気づいたし。サイなら安心できる」 ふと、サイのほうを覗くとなんとも間抜け面で俺を見ていたから益々何考えているかわかんなくて、それでもなんか悪い気はしない 「勘だけど」 「・・・ナルトらしいね」 「だろ?」 サイト話したおかげで少し気持ちが落ち着いた 結局はサイでもサクラちゃんでもカカシ先生でもヤマト隊長でも誰でもない 俺はサスケがいいんだって 自分の中のもやもやっとした気持ちに整理がついたとたん、急に眠くなってきて静かに眠りにつけた 次の日 問題なくアジトにたどり着いた 作戦はいつかと一緒で俺とサイ、サクラちゃんとヤマト隊長で組んだ 俺とサイが先に突っ込んで陽動し、油断をついたところをサクラちゃんたちが乗り込んで撃破!っていう流れになったんで、まよわず俺はアジトへ乗り込んだ。 後ろからため息が聞こえたけどんなの気にしない だけど、空は飛べないと聞いていたのに、やつら数は少ないが空を飛んでいて、俺はほとんど戦えなくてアシストばかり それにくらべてサイは大活躍で俺はガキみたいにはしゃいで喜んでた あの時は「手加減が難しい」っていってたから大丈夫だと安心していたんだけど、突然、敵がサイばっかり狙ってきた。やっぱり同じ条件での戦闘は避けたいらしい 俺は下から援護するしか出来なくてなんども敵を倒すけど全然数が減らない サイのほうも攻撃を受けたらしく、墨の鳥が消えてしまって落下してきた 「サイ!」 落下地点に走るってなんとかサイをキャッチする 腕の中で一息つくサイをみると右腕から血が流れている 「大丈夫か?」 「まぁ、ね」 「余裕じゃなかったのかってばよ!」 「君に比べればね」 応急措置で肩に強く布を巻いて止血しる 減らず口を叩くのですぐさま立てせて戦闘を再開する 背中合わせでクナイを構える 「ナルト」 「あ?」 「微妙に助かった」 「こんな時のための相棒だろ」 珍しく礼をいうもんだから嬉しくなって、力があふれてきた サスケが一番相性がいいと決め付けてけど、 サイとの相性も悪くはないと思えた fin ___________ 第6弾! ナルトとサイです サイの表情は絶対ナルトとサクラがいるから出るものだと思うよ まぁ、ナルトの独りよがりをどうにか直したかっただけww うまくいかないなぁ・・・ 2009:08:07 お題サイト: ラルゴポット |