そういえばシカマルはちゃんとナルトに伝えてくれただろうか?
シカマルのことだ。面倒だといっても伝えてくれるはず
ナルトもナルトで絶対に後を追いかけてくるにちがいない。
だけど、今回だけはどうしてもそれを許せないんだ。




ごめんね








出会えてよかったと思える一瞬









「ずっと待っていたよ…カカシ」


昔、卑留呼にかけられた傀儡の術が今になって発動した。その間、ところどころ意識が浮上したりしたが対外は夢を見ている気分だった

先生が笑っていて、リンもいてオビトも生きている。そんなみんなの姿がうっすらと透けていったと思ったらサクラ、サスケ、ナルトの姿が浮かび上がってきてみんなして口をそろえて言うんだ。「行こう」って
どこへ?なんて聞けずそのときの俺は差し出された手をつかめなかった。

するとさ、後ろから声がするんだ。先生って呼ぶ声が聞こえて久しぶりに意識が体に戻ってきた

「…相変わらずうるさいね…お前は」
「カカシ先生…っ!」

大きな青い瞳が涙で揺れてでも、表情は明るく嬉しそうに笑っていたナルト
やっぱりきちゃったのね、なんてため息を小さくついてたら先を越された

「俺は先生のいいつけ守っただけだってばよ」
「俺は来るなって伝えたはずだけど?」
「俺は!仲間を見捨てるようなクズじゃねぇんだってばよ!」
「・・・」
「だろ?カカシ先生」

あぁ、この子はもう
すっかり大きくなってどんな我侭も正論に聞こえるようにできちゃうほどの実力もつけてきたんだ
素直に嬉しくなって目を細めて笑ってナルトの頭をなでてやった





卑留呼を倒したあの術は四代目が完成させたかった術であり、誰もがその完成を夢見ていた術だ
前に一度見たときも思ったが、すっかりと先代を超えてたくましくなったナルトを見ると自然と顔が緩む。
鈴を返され、どうしようもなくこの万年ドベたった彼がいとおしく思えた。
変な意味でではないからね……


里に戻ってから五代目には礼を言われて、サクラには背中を思いっきり叩かれて散々だったけどそれでも、背中にきた痛みに感謝していた自分がいた。
こうしてまたお前らと過ごせるとは思ってはいなかったからだ。

「でもさでもさ!カカシ先生も相談してくれればよかったのにさ!」
「そうよ!水臭いわ」
「あのねぇ…」
「傀儡の術は術を掛けた本体を倒さないと解けないからね。しょうがなかったんだよ」
「それでも!すんげぇ水クセってばよ!」
「水虫にでもなったんですか?」
「ぜんぜん関係ないってばよ!空気よめ!」
「本ではそう答えるがベストだとかいて・・・」
「なんでもかんでも本に頼ってんじゃないわよ!私たちの会話を聞いていればわかるでしょ?」
「はぁ…」

こういうくだらない話がまたできるとは夢にも思っていなかったんだ

「カカシ先生!」
「ん?」
「もう一人で解決しようだなって思わないでくださいね?」
「んー」
「何度里を抜けても何度だって追いかけてやるってばよ!」
「そうそう」
「んで、ぜってぇーサスケも連れ戻すってばよ!」

サクラとナルトはすっかり元気になったみたいで二人してサスケ奪還の話で盛り上がっている
そんな姿を後ろから見ていると久しぶりに思うことがあった

お前たちと出会えてよかったって







fin

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中途半端・・・・!!!!
映画の感想というかお話です。
本当は騒がしい会話の御代の最後にしようとおもったネタで
でもあのセリフはカカシもナルトもだめだって思って途中で挫折ww
でもとりあえず閉めてみるwww
カカシさんが幸せであればいいよと思って書き上げました!ww
2009*08*31

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