「「お前には関係ねぇ!」」
「・・・」

久々の七班での任務
内容はAランクで、要人警護だ
カカシ先生とナルトとサスケくんと私
サスケくんが忍に復活してしばらく経つけれど、この二人の関係は以前と変わらない
任務が決まったとき、ナルトと一緒にいたけど、めずらしくすっごい緊張してて「どうしたの?」って聞いたら子供のように「サスケと一緒だから」って笑ってた
そうよね、本当に久しぶりで私だって少しだけ緊張するもの

なんて、考えが甘かったのかもしれない
私やナルトが緊張するのなら、あのサスケくんだって緊張するに決まってた
しかも、あのサスケくんよ?
緊張してることがばれたくないプライドの塊だから絶対強がるのは分かっていたのに

分かっていたのに・・・!

護衛対象を目的地まで連れてきて任務が終了
時間も予定より早かったから少しだけ、ゆっくりしようかってカカシ先生が言い出して、近くの茶屋に入った、のはいい!すごくいい!サスケくんと話が出来るのはすっごく嬉しいし、何より幸せだった
でも、問題はあの意外性ナンバーワン・・・

「そういえば、サスケって彼女とか欲しくないの?」
「・・・なんだよ、急に」
「そうよね・・・サスケくんだっていいお年頃なんだし、そろそろ彼女候補ぐらいいないとね」
「そうそう。サスケモテるんだから好みの子ぐらいいるでしょう?」

ナルトの緊張の糸が切れて、いつものノリで話しかける
私もそれに釣られて、ついいつものノリで乗っかってしまい、悪ふざけが大好きなカカシ先生までもが乗っかってしまった
そうなると、サスケくんは流したくても3人相手じゃ流しきれないのか言葉に詰まる

「・・・別に、関係ないだろう」
「関係なくないってばよ!お前に彼女なんか作らせてたまるかってばよ!」
「あぁ!?そりゃぁどういう意味だ」
「お前なんかに先越されてたまるかって意味だってばよー!」
「上等じゃねぇか、やれるもんならやってみやがれ!このドベ!」
「どっ・・・!もうドベじゃねぇってばよ!」
「ドベは一生経ってもドベのままだろうが!このウスラトンカチが!」

久しぶりにみる二人の口喧嘩をカカシ先生とほのぼのと見ていたのも悪かった
懐かしいなぁ、なんて思いながら止めなかった私が完全に悪いのだけれど
サスケくんも緊張していたのを忘れていたのが一番いけない

「まぁまぁ、痴話喧嘩もほどほどにね」
「「痴話喧嘩ってなんだよ!」」
「仲がいい証拠じゃないか」
「「よくない!」」

先生の冷やかしに二人とも声を合わせて反論し続けて、互いに睨み合う

「・・・真似してんじゃねぇってばよ」
「真似してんのはそっちだろ、ドベ」
「・・・」
「・・・」

馬が合わないというか、二人は本当に正反対のくせによく似ていて惹かれあっているのは私にだって分かる
ずっと見てきたんだもの。いじぱっりでプライド無駄に高くて引くに引けない永遠のライバル
認めたくないけど、サスケくんには私じゃなくて、ナルトじゃないとダメなのよね
そう考えるとため息が自然と出てきてしまう

「ほんと、仲がいいわよね」
「そんなことないってばよ!」
「あぁ、間違いなくありえねぇ」
「意地はんなくていいわよ。もう二人がラブラブなのは分かったから」
「「そっ…そんな仲じゃない!」」
「ハモってるわよ」
「「ハモるなっ!」」
「ほらまたハモった」

つい、二人のノリに合わせてしまったのが最後、茶屋を出たあと、「里まで競争だ!」なんてあのバカが言い出して私とカカシ先生を置いてさっさと先に進んでいった
「追いつかないだろうね」なんて先生と暢気に話していたら途中で合流できた・・・・のは、別にいいんだけど、

どうして二人とも顔が真っ赤なわけ?










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ナルト10周年映画公開記念!
ナルトにちなんで7つの御代!
第一弾はナルサスでサクラちゃん視点!
映画には同期フルで出るらしいのでこっちもいくぜぇ!って気分です
2009:07:31
お題サイト: ラルゴポット
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