______ _ _ 傷口_____________ _ _





「どうして、そこまで自分を捨てられるの」

久々の宿屋でのひと時。
イリアとエルマーナは買出しへ
ルカとリカルドもどこかへ
ロビーで一息ついているとアンジュがそう尋ねてきた

「俺は自分が大嫌いなんだよ」

戦闘で傷ついた腕をさすりながら答えた
アンジュのほうは一切見ないけど、見えないからこそわかる空気
アンジュは怒っている

「どうして?」
「さぁな」

いてて、と傷口をなめるとアンジュがそっと触れてくる。
「回復ならいならい」と伝えると今度は黙り込んで傷口をひっぱたく

「いってぇ」
「私は好きよ」
「ありがとさん」
「だから、私まで否定しないで」
「してねぇよ」
「してる」

握られた指に力が入る

「大嫌いでもいいから自分は捨てないで」

アンジュが何を言いたいか俺にはよくわからなかった
きっと、わからないことをアンジュはまた怒るだろう

「ヘイヘイ」


声だけで返事をしたらまた傷をひっぱたかれた









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はじめてのイノセンスがスパアンでした
スパーダは自分が愛されているという自覚がない子だともうな
それがいいな、愛情知らず
大人ぶったりしてるけど一番子供なんだなぁ
2008:10:01


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