平穏な朝。

「うおぉぉぉぉぉぉ!?」

突如響き渡った少年の声。一体、彼の身に何が・・・?





きのこ のこのこ どこの子 デスカ?




何事か、と部屋を飛び出した、ヴェイグ・リュングベル、18歳。
声がした部屋、愛しいティトレイの部屋のドアを開け、部屋への第一歩を踏みしめる。

「ティトレイ!!どう―――…?!」
「ヴェ、ヴェイグぅ…」

ベットの上はに緑色のぶかぶかの服を着た小さな少年。
年は12、3歳だろと、予測される。

「ティ、ティトレイ・・・なのか・・・?」

少年はコクリ、と首を縦に振った。


*******

「ティトレイさん?!」
「・・・・」

ティトレイはヴェイグに連れられ、みんなの元へ。
宿舎の一角に設備されている『いこいの場』、もといロビーに集まった。
ティトレイは、ヴェイグの膝の上に強制的に座らせられた。
医者志望のアニーは驚きのあまり一歩下がる。

「うっわぁー かわいぃっ」

炎の子、マオにはからかわれる始末。
ティトレイ、うんざりのご様子。

「こ、これは・・・一体・・・?」

冷静さを多少取り戻し、半歩進んでアニーはティトレイに問うた。

「俺が聞きてぇよぉ・・・」
「朝、起きたらこうなっていたらしい」
「ねぇねぇ、僕より小さいよ?ボク、いくつぅ?」

マオにからかわれ、ヴェイグの膝の上で暴れる、ティトレイ。
そんなティトレイをなだめつつも、ヴェイグはアニーのほうを見た。

「アニー、どうにかならないか?」
「そういわれても…ティトレイさん、何か心当たりはありませんか?」
「んー・・・そういわれてもなぁ・・・」
「昨日何か変なもの食べたとか。」
「へんなもの・・・・―――あ。」
「ティトレイ、拾い食いは めっ」
「んなことしてねぇよっ 」

マオに殴りかかろうと体を前に出すが、ヴェイグの腕にさえぎられてしまう。
ティトレイは渋々諦め、ゴホン、と咳をひとつ零し話題を元に戻す。

「昨夜、寝れなくって気分転換に外でて・・・」
「それで?」
「それで・・・・き、きのこを・・・」
「「きのこ?」」

アニーとマオの声が綺麗に重なった。
ティトレイは顔を赤らめ、下を向いて小声で続けた。

「・・・つ、躓いて・・・っきのこの胞子頭からかぶっちまった・・・・」
「・・・きのこ・・・」
「またきのこぉ?ティトレー、学習能力って知ってる?」
「それぐらい知ってらぁっ!!」

本日、三度目のマオのからかいにいい加減恥ずかしくなってきたティトレイはヴェイグの膝から脱出し、マオに襲い掛かる。
身長的に、マオのほうが多少上ではあるが、喧嘩の仕方ならティトレイのほうが詳しい。いとも簡単にマオを押し倒す。

「とにかく、これでは先に進めんな。」

暴れたティトレイをヴェイグが捕獲。
ユージーンの一言がティトレイの心に突き刺す。
一刻も早く、先に進まなければならないのに。


みんなし視線を送られ、気まずいやら恥ずかしいやらでやっとおとなしくなったティトレイだった。





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ミニ化ですよ!!奥さん!!!
ティトレイをスモールにしても萌えないかな?と思ったけど、
意外といいのよ。裏っぽくなって・・・vvvv
かわえぇやんvv

2005*03*07







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