ティトレイはヴェイグを引っ張りながら廊下を歩き、部屋へと向かう。
ヴェイグは覚醒しきっていないようで、ティトレイに無理やり歩かされている感じだった。

「ほら…っしっかり歩けよ」
「ん…」

ティトレイがドアを開け、部屋に入る。そして、悪夢が始まる――――





悪酔い 〜酒を飲むなら飲まれるな〜+++





「ったく…おい、ヴェイグー」

部屋に入り、ひとまずヴェイグをベットに寝かしたティトレイ。
ヴェイグは明かりがまぶしいのか、目元に腕を乗せ、光を遮断している。

「…ん…?」
「大丈夫か?今、水持ってくるから・・・」

そういって部屋を出ようとしたとき、ヴェイグが小さく声を漏らした。

「ティトレイ…いるのか?」
「・・・・・(今更かよ)」
「ティトレイ…?」
「あぁ、いるぜ。」

ヴェイグに向かって返事を返すと、ヴェイグは「おいで」と手招きをする。
ティトレイは頭に「?」を浮かべながらヴェイグに近づく。

「どうした?ヴェイ―――うわっ!?」

ティトレイはヴェイグに腕をつかまれ、ヴェイグの上に覆いかぶさるように抱きしめられた。
とっさのことで、そのまま流されてしまったティトレイはヴェイグを引き離そうと、腕に力をこめた。

「ちょ、オイ!ヴェイグ?」
「んー…」
「離せって…」

しかし、ヴェイグの力は予想以上に強く、体制が不利なティトレイはヴェイグから逃れることができなかった。

「ティトレイ」
「なんだよ。」
「しよう?」
「・・・・・は?」
「しよう?」
「・・・・・・・」

やっと力が緩んだかと、腕に力を入れて、上体を起こそうとした、ティトレイ。
ヴェイグは酒のせいで頬が紅潮し、目はトロンと半開きだった。
ティトレイは「コイツは何を考えているんだ?」と頭の中で叫んでいた。
その隙にヴェイグはティトレイの服の中に手を忍ばせた。

「うわぁ!?やめろ馬鹿ッ!!」

ティトレイは必死でヴェイグの腕を止めようと頑張るが、ヴェイグはティトレイを引き寄せ、耳朶を甘加味し始めた。

「ちょマジやめろって…ッ」
「ん…」

このままでは、と頭の中でティトレイは思った。
このまま流されていいのだろうか、と。


「ティトレーいる?」

声の主はドアのほうからで、すでにその主は部屋に入ってきていて、ティトレイたちの行為を見ていた。


「あっれ?二人とも何してるのぉ?」
「ま、マオ…ッ」


ティトレイはあからさまに青い顔をした。
ヴェイグはマオにまったく気づいていないのか、動きを止めない。

「楽しそうだね?僕も混ぜてよ。ヴェイグ」
「……?」

ヴェイグは名前を呼ばれ、やっとマオの存在に気づいた。
マオが何をいっているのかわからず、ヴェイグは首をかしげる。

「何いってんだよ!!早くこの酔っ払い退かすの手伝えって!!」
「嫌。」
「マオッ!!」
「だってぇー僕も酔っ払いだもん♪」

エヘ、っと可愛く微笑み、ドアを閉め、鍵をかける。



「さぁ、続きと行こうか?ティトレイ」




マオの表情が一気に変わった。






ねくすと。






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黒マオ登場☆ドカァーン!!
裏に行かなかった?や、次は絶対ウラ。。
ちょっと文の書き方忘れてた。うん。
一気に書き上げたいなぁー…(願望)
2005*06*08




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