[好きなのに、どうして傷つけてしまうのか]
「馬鹿野郎!」
ミナール付近での経験値上げの戦闘で、ヴェイグが傷ついた
本当なら自分が受けるはずのダメージ
それなのに、この馬鹿が自分をかばった
ヴェイグの利き腕にはアニーが巻いてくれた包帯、頭は銀髪に隠れているがこちらも包帯が巻いてある。
まだいうなら服で隠れてはいるが両足と腹部にも。
「また言うぞ、俺をかばうな!」
「けど」
「けどもヘチマもねぇ!次かばったら絶交だからな!」
「・・・」
町に戻って宿屋で休憩中。
部屋には二人しかいないけど、扉の隙間からマオとアニーが覗いてる
「いざとなったら俺は自己回復できるか心配するなって毎度言ってるだろうが」
「けど」
「けどなんだよ!」
「傷ついて欲しくない」
「はぁ!?」
「お前に傷ついて欲しくない」
好きだから
そう続いた言葉
そういわれると毎回何もいえなくなる。
俺だって、そう思っているのに
好きなのに、どうして傷つけてしまうのか
弱い自分がどんどん惨めになってくる
「・・・・俺だってそう思ってるってことに気づけよ!」
泣きながら叫んだらヴェイグのやつ、目を丸くして喜ぶ
何で喜ぶんだよ!って叫んだら一言「泣いてるティトレイが可愛い」とかほざきやがったんで一発殴ってやった
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2012*08*20
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