++++今日もゼロスはニャーと鳴く
昨夜もクルシスとレネゲードに情報を回していたせいで寝るのが遅くなってしまった。(いつものことだが)
しかし、共同生活?をしているため、強制的に昼前には起こされてしまう。
まだ夢の中に居た俺サマだけど、先ほどリーガルにたたき起こされ、
顔を洗いに洗面台に向かって部屋に戻る時のこと。足元に何かが擦り寄ってき、
見るとそこには赤茶色の子猫がこちらを見て「にゃー」と鳴いていた。
「……なんだよ、コレ」
そしてゼロスはニャーと鳴く_________________
子猫の背をつまみ上げ、猫と視線を合わせる。暴れる様子はないがまた「にゃー」と鳴いた
「なんでここに猫がいるんだよ」
「拾ってきた」
「拾…っ」
子猫を俺サマから奪いながらロイドはそう答えた。
ロイドはその猫を後にいたコレット、ジーニアスの前に着地させ俺サマを無視して会話に励む
「可愛いよねぇ ネコ」
「うん」
ついていけない、と肩をすくめさっさと部屋に戻ろうとしたら台所に続くドアが開き、しいなが入ってきた。
「ほら、ミルク温めてきたよ」
「サンキュしいな」
ロイドはしいなから皿を受け取り子猫の前に置く。
すると子猫は躊躇いはしたものの、すぐ舌を動かしペロペロとミルクを舐め始めた。
「一体誰が拾ってきたんだよ…(どうせコレットちゃんだと思うけどなぁ)」
「あたしだけど?」
「え?」
「なんだい?その不思議そうな顔は…あたしが猫を拾ってきちゃいけないのかい?」
「・・・しいなが?」
「そうさ」
「・・・・」
おしくも予想が外れた俺サマだけど、というよりしいなが猫を拾ってきたねぇ、忍がそんなことでいいのだろうかと思う。
「ドンドン飲めよ?ゼロス」
「は?」
「アンタのことじゃないよ」
「・・・オイオイ、まさか…」
俺サマが半歩後に下がるとコレットが嬉しそうに子猫の両脇を抱え
俺サマの目の前にぶら下げて声色変えて子猫の右足を掲げる
「オハヨウございます!ゼロスくんっ僕の名前はゼロスだよ☆よろしくネ」
後でジーニアスとロイドが腹を抱えて笑っているし、
しいなも笑いをこらえているご様子。
「ちょっとちょっと!どーして俺サマの知的でワイルドな名前をそんな子猫につけなきゃならんのよ!訴えるぞ!」
どうにもかくにも、腹の虫が収まらない俺サマは腹を抱えてのた打ち回っているロイドを指差し講義する。
ロイドはまだ笑いが収まらないようで目に涙を浮かべていた。そして「でも」といい、
「名づけたの俺じゃないし」
「僕でもないよ」
「私はニャンタロウがよかったのに…」
コレットのみ、ガッカリした表情だったが、残りの二人はかすかに笑っている。
そんな様子にあきれたのか、子猫は三人から離れ、一人非難していたしいなの足元へ向かった。
しいなも擦り寄られてきた子猫を抱きかかえ、頭をなでてやる。
「あーよしよし。可愛いなぁーお前は」
名付け親がこの三人ではないのなら、残るはしいなのみ。俺サマは背後に視線を向け、しいなを睨む
「・・・しいな?どーゆうつもりだ」
「別に?この子の毛が赤茶だろう?だからロイドって付けようかと思ったんだけど、それじゃ面白くないからゼロスにしたんだよ」
「お前なぁ〜っ」
しいなに近づきちょっくら驚かしてやろうかと思ったが、
しいなに抱きかかえられていた子猫が「にゃー」と鳴き、しいなはゼロスから視線を外し半歩離れる。
「ん?どうしたんだい?まだ足りないのかい?」
「よく食べるねぇ」と呟くと、コレットが俺サマを押しのけしいなにせがむ。
「あー私にも抱かせてー」
「あ、僕も僕も」
コレットに続きジーニアス、そして最後にロイドが順番に子猫を抱きか抱えた。
「うわぁーホントかわいいなぁーゼロスは」
「人間のほうも、もう少し可愛げがあったらいいのにねぇ」
「「ねぇー」」
「『ねぇー』じゃねぇーだろ!今すぐ名前を変更しろ!」
四人は声を合わせて首をかしげた。子猫の喉元を優しくなでると嬉しそうにゴロゴロと鳴く
「ほらぁゼロスでいいって」
「言ってないって!」
とりあえず、子猫はみずほの里で引き取られ、しばらくはしいなの家に居候していたそうだ。
子猫・ゼロスはみぞほの里の人気者になっていたとか…
チャンチャン♪
_____________________
ぜ ろ し い の ツ モ リ デ ス
なんかビミョーなのになってしまったですと。
クリスマスなのになんもやらずにいたですと。
今、ゆっきーの家で打ってますとです。
題名は「そして竜太はニャーとなく」のパクリです(笑)
2005*12*26